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              あなたのひとみに虹を見た、水原弘 
                 サビの効いた低音の魅力で、第一回レコード大賞(「黒い花びら」)を受賞する。同時に歌謡界に”低音ブーム”が誕生、フランク永井、三船浩が人気者になった。これを揶揄して漫談の牧真次は、低能の魅力で売り出した。 
                 人気者があっという間に転落して行くのが、芸能界の恐い点だ。酒、遊び、借金と、水原にもうさん臭い話がまとわり付く。 
                 もう駄目だと思われた彼が、「君こそわが命」で、奇跡の大復活を遂げた。 
                 歌手は、歌唱力が命と言ってはばからぬ、水原弘が消えて行くのを、世間は許さなかった。それほどの水原の歌いっぷりに惚れた人は多い。私もその一人だが。 
                
                作詞の川内康範、作曲の猪俣公章、東芝ディレクターの名和治良、マネージャーの長良じゅんらが大プロジェクトを組んで、水原弘をカムバックさせた。そして名曲「君こそわが命」が誕生したのである。彼を評して、昭和の歌謡界を疾風のように駆け抜けたと言われる。 
                 私に言わせると、頂点から奈落の底へ。まるでジェット・コースターのような人生であった。巡業先のホテルで血が吹き上げ、42歳の若さでみまかった。 
                 江利チエミ同様、これだけ取り上げれば非業の死である。しかしこれが水原弘の、磊落な性格による死に様であったとも言える。 
                 「水原弘大全集・CD8枚組」(東芝EMI)には、彼の人生の軌跡、魂の歌がたっぷり入っている。 
                 前述の2曲の他にも、哀愁を帯びた「黄昏のビギン」あの「マイ・ウェイ」に負けじと劣らない「素晴らしい人生」明朗快活な「お嫁に行くんだね」が特に聞かせる。 
                 作家・村松友視は、このCDの解説で<思いもかけずこんなCDが出たりするんだから、人生、捨てたもんじゃない>と結んでいる。 
              <まぼろし放送『あの頃、あなたは?〜1967〜後編』> 
                http://www.maboroshi-ch.com/hoso/item-510.html 
                
                 
                  |   歌手 俳優 
                      (出) S10年11月1日 
                      (没) S53年7月5日 
                      (出) 東京 
                      <本名> 高和正弘 
                      ハワイアン・バンドからダニー飯田とともにパラダイス・キングに移ったあと、日劇のウェスタンカーニバルで熱狂的人気を得る。  | 
                 
               
                珍念役はピッタリ、白木みのる 
                さいざんすはトニー谷 
                学園のマドンナ、小林哲子 
                ”血はリングに咲く花”世界タッグ選手権者グレート東郷 
                不思議なおかしみ、砂塚秀夫 
                映画史上に残る悪玉役者 
                クレージーきってのミュージシャン 
                クレージーキャッツは僕の原点、犬塚弘 
                青春映画の常連、江原達怡 
                引っ張るワキ役、小鹿番 
                踊る指揮者、スマイリー小原 
                不屈の魂、渡辺亮 
                男の土俵、北葉山 
                異質な時代劇役者、薄田研二 
                特撮王国の常連、佐原健二 
                強肩強打の吉原二世、藤尾茂 
                ”パーっといきましょう”三木のり平 
                ハヤシもあるでヨ・南利明 
                ミスター・ニッポン「悪名」でブレーク 
                男性的な敵役、田崎潤 
                ボンドガールよ永遠に、若林映子 
                墓場よりの使者、ザ・マミー 
                アンパンは木村屋だけじゃない、団令子 
                悲劇の伊達男<Xイート・ダディ・シキ 
                おいちゃんは俺だ、森川信 
                非運のレスラー、G草津 
                当たり役、風車の弥七・中谷一郎 
                写真判定男、中村剛 
                柏鵬時代の反逆児、若羽黒朋明 
                ”たこでーす”たこ八郎 
                重厚味満点の悪役、高品格 
                褐色の弾丸・房錦と潜航艇・岩風 
                黒い核弾頭、ルーター・レンジ 
                南部のタッグ屋、グラハム&ステンボート 
                女をなぜなぜ泣かすのよ、城卓矢 
                教師から俳優へ、戸浦六宏ロッコウ 
                フックの職人、勝又行雄 
                当たり役、沢田部長刑事の芦田伸介 
                名タッグ屋ハードボイルド・ハガティ 
                名唱ジャイアンツを偲ぶ 
                2人のもろ差し名人 
                ニヒルな敵役・成田三樹夫 
                女性コメディアンの第一人者・若水ヤエ子 
                知的でとぼけた名優・有島 
                哀愁のモゲラ 
                悪役・進藤英太郎賛歌 
                2007年8月1日更新 
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