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「脇役列伝」タイトル

ヒーロー研究家立石一夫

若林映子

ボンドガールよ永遠に、若林映子


 60年、東宝とイタリアの共同製作ルイジ・フィリップ・ダミーコ監督「アキコ」の題名役に選ばれた。
 特記すべきは、66年英国「007は二度死ぬ」に出演。浜美枝と共にボンドガールを努めたことだ。日本人女優では、あとにも先にもこの二人だけだから誇るべき価値がある。
 映画の内容自体は、日本人を茶化した部分が強くあまり好ましくは思わなかった。それでもボンド役のショーン・コネリーが油ののり切った時期でキレが抜群の感がした。また彼とガップリ四つに組んで、丹波哲郎が天衣無縫(丹波の独壇場)に振る舞ったのも忘れられない。
 さて、若林映子であるが、東宝の女優としては色気が人目を引く。目や口が大きく、男心をそそってやまない魅力があふれている。新東宝や日活には割と多いタイプだが、東宝のカラーにはあまりいない(北あけみもそうだが)存在であった。社長シリーズ≠竍特撮シリーズ≠ナ長く活躍した。
 私が勝手に選んだこの人の名作は、「三大怪獣地球最大の決戦」(64年)である。この映画で彼女が扮した金星人の予言者は絶品である。妖しい魅力(まさにミステリアン)と官能の嵐がスクリーンから発散し、私など思わずどぎまぎした思い出もある。「007」もそうだが、怪獣映画もウソの多い映画だ。どれだけ怪獣達と共演(?)する役者が物語にのめり込むかが勝敗の分かれ道だ。この映画での若林のように、あれだけシレっと演技をしたら金星人も実在するかと思っても仕方がない。68年「赤道を駆ける男」で、小林旭と共演後、映画界を引退したのが惜しまれる。往年のヒット商品「オリエンタルカレー」顔負けのエキゾチックな美貌を忘れる映画ファンもいないと思う。その妖しい魅力を、テレビでももっと振りまいて欲しかったと考えるのは、私のみではないと思う。


生 : 昭和14年12月13日
都立青山高校卒、昭和32年東宝入社。翌年「花嫁三重奏」で映画デビュー。昭和41年英国「007は二度死ぬ」で秘書役を演じた。東宝のアクション・シリーズなどで長く活躍。


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2005年10月25日更新
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