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第二十二回『僕の憧れ一九七二年の南極ワイフも、
パックリ見せて十五万円也。』


  僕の二十歳過ぎと言えば、お嬢さん僕の白いクーペに乗りませんかでレイプ殺人を繰り返していた大久保清の逮捕やオイルショック騒ぎ、山口百恵・桜田淳子・森昌子の中三トリオ、野口五郎・西城秀樹・郷ひろみが新ご三家と呼ばれた頃であるから、相当古い話になる。

スター

 VAN全盛で、ファッション雑誌ではメンクラが売れていて、当時の男性モッコリ月刊誌には日本版プレイボーイがあった。金髪美人の掲載写真もセクシーで、最近の書店に並ぶ成人向け雑誌のようにズボ嵌め・ネッチョリ感の猥雑さはなかったが、大人気だった。
 ハードな外国輸入ポルノ雑誌は、多分印刷だったと思うがザッと墨べ夕がソノ部分にはノッていて、バターでその部分を擦れば見えるといった情報が密かにあって流行好きの友人が試してみたが、結局は擦った部分が白くハゲただけで無駄だったのもあの頃の大笑いした実験話であった。そして、田舎にはない怪しさを覚える秘蔵のニオイのする大人のおもちゃ店に僕が初めて入ったのもそんな頃である。

 五十歳を過ぎた現在のようにじっくり落ち着いて説明を聞くこともなく、買うのは勿論、おもちゃを手にとって見ることなど到底無理な話だったのであるが、目はすわり耳はダンボ状態だったと思う。
 店のオヤジサンの、浮世絵春画にも大人のおもちゃと同じような性具が描かれているといった説明から、その歴史は中途半端ではないことにビックリ。益々興味を覚えた僕であるが、あれからアレコレ見聞きして最近感じるのは、人並み以上に立派で精力満タンのナニを持っていて人工肉筒のグニョグニョにもめげない程ピーンとタフでないと、大人のおもちゃも楽しめないということである。
 と言うのが、女性用のあの巨大ペニス、アレを股間に宛てがってみると僕など幼児サイズである。使用後、同じ位の本モノが入るのであれば絶頂感もアレであるが、グッと突き上げられる超極太の後に普通というのはそこら辺どうなんだろうというのが、僕の正直な疑問。何かの拍子にツルッと抜けたら最後グニャグニャと中途半端に終わることもある代物で夜を過ごしている僕など、到底おもちゃ使用は無理な話であると思うのである。

 ま、と言っても、五十歳を過ぎて再び血が騒ぐだけ。聞き耳情報であるから好い加減な話になるが、それでも僕の知る三十年程前の大人のおもちゃの印象と言えば、禁断の果実的不思議な魅力があってどこか粉い物感があって最高だった。
 ただ、男性用肉筒にしても正にピンク色のナマコかイソギンチャクという感じで視覚的にはズボズボヌルヌルイケそうなイメージであったが、実際の使用感と言えば嵌めごたえが良くなくて微妙にスコスコという代物も多かったらしい。

 あの頃、女性は効果覿面であっても男性の場合は癖になる程イイといった話を僕は聞いたことがなく、一度知ったら虜になるあの超難解・快楽襞地獄であるアソコと同じ感触モノなど簡単にできるわけがないと思っていたし、最近も、セックスを堪能する意味からの使用感を知人に訊くと、性楽的道具としては随分進化はしているがやはり本物の女性とするのが一番だそうであった。抱き合う座位、正常位や屈曲位等など、特に肉体を抱え込む肌の重なりが深い体位は肌の接触感がセックスを意識させるが、ナニ一本だけをパクッと包み込むおもちゃでは瞬間排泄的快感は得られてもセックスとは違うという評価。
 ソコラ辺、何となく、実感である。脇から両手を差し入れて抱きしめたままで体を密着させる正常位でのセックスは、ヤンワリ挿入しているだけで十分気持ち良くて僕などこの歳でも虜の身、なかなか家内から体を離せない。最新の電動何々機能付とかの性能改良は理解できるのだが、家内との程良い中高年性生活に不満がないので、興味はあっても高値の人工肉筒購入とまではゆかないのである。

セックス

 とか言いながら、実は最近、僕は腰が抜ける程の物凄いことを知ってしまった。
 僕の聞き知る一九七二年の南極ワイフ一号・二号と言えば、押入れから出してウキワのように空気を入れてふくらませてから楽しむ全身ビニール製でアソコだけヌルヌル穴調子であったらしいが、それが、何とケタはずれに改良された超高級南極ワイフが販売されていて、実は、月に一体くらいの感じで中高年男性がソレを購入して帰るというのである。
 そうなのである。あの僕の憧れ・一九七二年のビニール製南極ダッチワイフは、現在では超進化で身長百五十七センチ。全身コレまさぐる男の指が肌に吸いつくようなラバー製?で十五万円の体を持つオンナに進化していたのである。

 僕の若い頃の誰を連想かと言えば、一九六六年・十五歳で「11PM」に衝撃的なデビューをした由美かおるであろうか。随分昔の週刊誌で、後ろ向きながらオールヌードでボーンボンボーンとグラマラスな全裸体を披露してトランジスタグラマーと絶賛されたあの人である。
 写真でみる南極ワイフは救急訓練のマウスツウマウス人形が化粧をしている感じながら、一番必要・肝心なアソコは秋に採れるアケビの実のようにパックリと縦割りを見せていて、アレコレ衰退気味中高年の僕でも強烈な卑猥感にもうドキドキといった具合。
 ベッドに入るとまだまだナニが微妙に疼く面倒くさがり屋の独り者中高年に密かな注目を浴びている人気商品らしくて、昔みたいに押し入れからソノ度に出すどころか女性物の下着まで付けさせてソファーに座らせ、ピンキーとキラーズが歌っていた感じで「アレした後の夜明けのコーヒーを飲む女性」なんだそうである。
 ダッチワイフというカタカナ言葉がピックリだった僕の青春時代の頃の南極ワイフは、どう考えても腹筋・背筋・体重制限が必要な正常位オンリーの感じであったが、十五万円の超進化南極ワイフは両脚を肩に乗せグッと腰を抱え込むような屈曲位もズバリ可能に見える程のオンナ。本当に変われば変わるモノである。
 僕など、あのビニール製南極ワイフの三十年後のミラクルに呆然。ショックが凄過ぎて五十三歳のナニは勃たずのままながら、全身硬直状態でしばらく写真に見入ってしまった旅先の夜である。似顔絵


2004年10月6日更新


第二十一回『テーブルにココア、今夜はもう一度、ミステリーゾーン気分。』
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第十八回『当たる不思議「私の秘密」と、死ぬほど笑った「ジェスチャー」の頃。』
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第十六回『微妙にウタマロ、チン長十四センチのセックス満足度』
第十五回『コンドームと僕と、正常位』
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第十三回『ユーミンとセックスと鎌倉、僕の二十七歳の別れ。』
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第五回『夏は怪談映画、あの映画看板も僕を呼んでいた。』
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