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「プラモ線の旅」タイトル

今柊二

「スーパーカーブームがやってきた・その4」


 意外に長く続くな、スーパーカーも(笑)。スーパーカーブームは、当然プラモデルの世界にも大きな影響を与えた。そして自動車模型の作成においては、大きく二派に分かれることになる。ディスプレイ派とアクティブ派である。ディスプレイ派は、動きはしないものの、精密にエンジンやサスペンションなどの内部構造を作成した後、本体を完成させる。ドアやボンネットなど簡単なギミックもついている場合が多かった。なお、デイスプレイモデルとしては、自動車だけでなく、自転車やバイクのプラモデルもあった。確かタミヤのホンダ・ゴリラというミニバイクのプラモデル(1/6)を作成したことがあったが、エンジン部分の作成が実にデリケートで、ちょっとでも手順を間違えると、全然組み合わなくなる恐ろしいキットであった。組み上げるまでに何度も失敗し、最後は接着剤でぐちゃぐちゃになった記憶がある。

バイクのプラモはムツカしいです。 一方、アクティブ派というのは、これはもう「動いてなんぼ」の世界だった。単にモーターで走るもの、リモコンで走るものなどをガンガンつくって広場で走らせていた連中がいたものだ。そんな彼らのなかで頂点に立っていたのはラジコン派だった。このスーパーカーブームの時代までは、「どうやら世の中にはラジコンというものがあるらしい」という情報だけは知っていたものの、実物は見たことがなかった。そんなところに革命的に登場したのが、電動RCカーであった。それまでのラジコンというのは、エンジン動力で、騒音や油をまき散らしたが、マブチモーター製の電動RCカー用強力モーターの発売とコストダウンによる低価格帯の普及タイプ製品の開発によって、電動RCカーの時代がやってきた。なかでもタミヤが発売した「ポルシェ934」がヒットとなった。本体価格9800円、さらに別に17000円以上する送信機、受信機が必要な高価な商品であったにもかかわらず、年間に10万台を突破する大ヒットとなった。エンジンタイプのRCは6000台売れれば大ヒットと言われていたから、これはもう大変なものである。私の通っていた模型屋にも、このキットが誇らしげに飾ってあったものだった。

 しかし、一般の小学生はなかなかそんなものは買ってもらえない。実はスーパーカーブームでもっとも身近な存在となったのは、スーパーカー消しゴムであった。大体は一回20円のガチャガチャで出てきたものだった。これをノック式ボールペンの後ろではじいて遊んだのだった(発射機という小さい装置を発売している地域もあったようだ)。大体紙の上にレース場などを描き、それでボールペンでピシピシはじいてゴールを競うといったようなものだった。ちなみに消しゴム本来の機能としては、完全に落第点で、うっかりスーパーカー消しゴムで消すとノートはまっ黒けになったものだ。

 このガチャガチャと消しゴムの組みあわせは、実は、このスーパーカーブームの後に再び別のブームとして燃えあがった。

 それこそは怪獣消しゴムだったのだ(続く)。


2003年3月14日更新
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